ネタバレ注意です!
あらすじ
売春婦だった母が伯爵と結婚し、貴族の一員となり生活が一変した「アリア」
妹の「ミエール」によって母が殺され…自分も殺されかけたが、死の直前に砂時計のおかげで過去へと戻ることができた…!
「アリア」は妹を超える悪女になって「ミエール」に復讐することを決意したが――!(ピッコマより抜粋)
51話ネタバレ
アリアの報復
社交パーティーではサラとヴィンセント侯爵が皆に必死に呼びかけていました。
どうしてこんな女の子を苦しめるのか、狙われるような悪女では無いと。
アニーは、アリアの計画通りに他の貴族達にヴェリを手助けしている黒幕が居ると噂を流しました。
警備隊も仲間に
警備隊の調査が始まると、事件の聞き込みが始まりました。
すると、アニーは
「この屋敷でアリアお嬢様を唯一嫌っているのはエマです」
と答えました。
すると、他の使用人達も同じような事を言っていたと警備隊は答えます。
警備隊の言葉を聞き、アニーが上手く噂を流してくれたとアリアは満足そうな笑みを浮かべます。
影ではアニーがグッドサインを送りました。
「お嬢様はどう思いますか?」
「エマの事ですか?そうですね…」
アリアは悲しそうな表情を浮かべて話します。
「エマは、私の存在がミエールの名誉を汚していると思っています。もちろん、彼女は間違えていません。私は平民生まれですから…」
アリアのその儚い姿に、警備隊はメロメロです。
2人とも顔を赤くし、全使用人があなたは素晴らしい人だと言っていたと慌ててフォローします。
ミエールとはまだ話せていないと言う警備隊に、彼女はエマと最も親密な関係にあるので話を聞いてほしいと、アリアは警備隊の手を握って懇願します。
アリアの魅力にメロメロになった警備隊は、喜んで頷くのでした。
警備隊が帰ると、アリアはアニーに尋ねます。
「エマが実行犯だと思う?私は全てに関わっていると思うんだけど…」
「そうですねぇ…。でも、私も彼女の命令でここに送られてきたんですよ!」
と花が咲いたような笑顔を浮かべるアニーに、思わず訝し気な視線を送るアリア。
すると、アニーは慌てて、今は関係無いですよとフォローしました。
はいはい、とアリアは軽くあしらいます。
すると、ふと目の前の花瓶に挿されているチューリップに目が行きました。
「それにしても、まだ冬なのにどうやってチューリップを毎日替えているの?」
「お嬢様宛てに毎日送られていたので、てっきりお嬢様が注文されているのかと思ってました」
アリアはチューリップを注文した覚えはありません。
そのため、アーサーからの贈り物だと気付きました。
もしかして、彼は『能力』を使って密かに訪ねていたのかもしれません。
今夜からもう少し寝る時間を遅くすれば会えるのかな、と夢見る少女のように微笑みます。
と、そこへ急にカインが部屋へ入ってきました。
何をしに来たんだろう、と驚いて固まるアリアの目の前でカインは立ち止まると、
「大変な目に合ったらしいな」
と声を掛けます。
不安げな表情のまま、アリアは反射的に頷きます。
「よく休むように」
そう言い残すとカインは部屋を後にしました。
「な、何だったんでしょう…?」
「知らないわよ…」
急なカインの訪問に、二人は首を傾げるのでした。
カインもアリアの魅力の虜に
ロースチェント家のいつものディナーでは、カインの急な帰還に話題は持ち切りでした。
卒業祝いの話を始める伯爵に、それよりもこの邸宅で起こった事件に対して対処をするのが先だとカインは言います。
警備隊が調査をしているそうだが、進歩しているように見えないと不満を漏らします。
「…目が少し腫れてるようだが、お前の身にも何か起こったのか?」
カインはミエールに言います。急に声をかけられたミエールは身体を強張らせ、明らかに動揺しながら
「何もありません、お兄様」
と答えました。
カインが急いで帰還した理由を誰も知らない事に、アリアは疑問を感じました。
もしかして、とアリアは試しにカインを見ました。
すると、カインは顔を赤くし、咳払いをして誤魔化すのでした。
その様子に、気が狂ったのかと寒気がしました。
血が繋がっていないとは言え、アリアはカインの妹です。
それなのに、まるで女性として見てるなんて…。
おぞましいように思えましたが、一転しチャンスだと感じました。
カインを使えばロースチェント家を崩壊させる事ができるのでは?と。
なので、カインを誘惑するためにアリアは哀れな淑女を演じます。
「私の事をそんなに心配してくれるとは思いませんでしたわ、お兄様。でも、心配しなくて大丈夫です。ゆっくりですが回復していますので…」
アリアの演技に心を打たれるカイン。そんなカインを見てミエールはドン引きするのでした。
ミエールの弁解
今回の一件を弁解するために、ミエールとエマはイシース邸へ向かいます。
手紙を贈ったにも関わらず、イシースからの返事が一切無いため直接向かう事にしたのです。
逃走したベリの行方も分からず、エマもカインも自分の思い通りに動いてくれないとミエールはイライラが募ります。
邸宅に着くと、イシース公女は問題が起こったのでその対処に忙しく、今は彼女に会うのは難しいと執事に言われました。
また後日出直して欲しいとも言いますが、ミエール達はイシース公女が帰ってくるのを待つ事にしました。
日が落ちた頃にイシース公女は姿を現します。
「待たせたわね。さて、ここには何をしに来たのかしら?」
「イシース様!その…」
恐怖に震えるミエール、上手く言葉が出てきません。
しかし、
「申し訳ございません!全て私のせいです!」
エマは勢いよく土下座をし、謝罪の言葉を述べます。
「全てが計画通りに行われているか確認しなければならなかったのに、最後まで監視しませんでした!」
「…知ってるわ。あなた達がこの件で許しを請う必要なんてないのよ」
「イシース様…!」
事情は分かっていると言い、責めなかったイシースに二人は安堵の表情を浮かべます。
「あなたは自分の間違いを理解できた。だから、今あなたがやらないといけないことは責任を取る事よね」
イシースは笑顔で言い放ちます。
「…と仰いますと?」
「当初の目的を達成するのに、時間がかかりすぎた。そのため早く解決する必要がある。ヴェリーは逃げた。そしてあなたは彼女を見つける事ができなかった。合ってるわよね?」
「は、はい…」
「なら簡単よ」
「ヴェリーの口から真実が語られる前に、誰かを真犯人にすれば良いのよ」
と、イシース公女は冷たい笑みを浮かべ、エマに目を向けながら言います。
エマは顔を青くして恐怖に震えました。
ミエールは断る事ができず、暗い表情を浮かべながら受け入れるのでした。
51話感想
美人って特だなぁ…。
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