ネタバレ注意です!
あらすじ
ある日、目覚めたらお姫様になってしまった…!?皇族に生まれ変わったのはいいけれど、よりによって実父の手で殺められる悲運のお姫様なんて!!血も涙もない冷血な皇帝・クロード。死にたくないなら彼の目に留まってはいけない…なのに!!!「いつからこんな虫けらがいたんだ?」早速、皇帝の目に留まってしまったアタナシア。果して彼女は生き残れるだろうか。「私……どうしよう……!?」(ピッコマより抜粋)
登場人物
アタナシア
この物語の主人公のお姫様です。『かわいらしいお姫さま』の物語上では、サブキャラという設定です。
クロードに殺されないよう頑張ってます。
ジェニット
『かわいらしいお姫様』の物語上では、ヒロインの設定です。
アナスタシウスとクロードの元婚約者の娘ですが、周囲の影響で本人はクロードの隠し子だと思っています。
ルーカス
世界一の魔法使い。アタナシアの命の恩人です。
アナスタシウス
クロードの兄です。謎の男、とか紳士様って言われてます。
以前は金髪に宝石眼だったのですが、今は黒髪になってます。
シロおじさん(ロジャー・アルフィアス)
イゼキエルの父であり、ジェニットの叔父にあたります。
86話ネタバレ
勘付くジェニット
アルフィアス邸にて。
部屋の窓から外を見上げて、良い天気と呟くジェニット。
「つまんない…。イゼキエルも暇じゃないし…」
少し前にイゼキエルに話しかけて、『また今度ね』と言われたジェニット。
何がそんなに忙しいんだろう?と疑問に思います。
とても緊迫した様子で、それに私を避けている気がするのはイゼキエルは私を振ったからだと勘違いします。
「陛下は良くなられたのかな。姫様に会いたいなぁ」
(姫様にお手紙を書いても、陛下の体調を手紙で書く事はできないよね。それに、紳士様に幾らきいても何も教えてもらえない…)
「部屋に行こうかな。…ううん、やっぱりやめよう。この前みたいに泣いちゃったし…」
一人で悶々と悩み、アナスタシウスが以前庭園で言った言葉を思い出します。
『貴女は優しくて繊細な女性なので、多くの民を愛し・愛される皇帝になれるでしょう』
どういう意味だったんだろう、そもそも彼は何者なんだろうと考えます。
なぜアルフィアス邸に?
叔父さんとはどんな関係?
『あなたは本当に陛下と姫様を大切にしています』
『玉座には相応しい者が座る事が出来るので、魔法は重要ではありません』
そして、以前ジェニット自身が言い放った言葉に対するアナスタシウスの表情。
(『陛下に直接何かされたような言い方ですね』)
それらを総合して考え、アナスタシウスに対して疑問を感じるジェニット。
突然扉をノックされ、ジェニットは驚きます。
どうやらロジャーが呼んでいるようなので、身を起こすと執務室に向かいます。
扉をノックし、許可をもらって中に入るジェニット。
異様な光景に驚き、戸惑います。
焦点の合わないロジャーが執務席に座わり、そのイスに手を置きロジャーの傍に佇むアナスタシウス。
「今回は話があって呼んだ。このお方と関係しているんだが…」
「ここからは私が話しましょう。レディーはショックを受けるかもしれませんが…」
俯いていた顔を上げるアナスタシウス。
「もしかしたら察しはついているのかも知れませんが…」
ルーカスの不器用な優しさ
「へぇ。なかなかいいじゃん。皇帝に見えるよ」
女帝衣装?にチェンジしたアタナシアを、肘をつきながら誉めるルーカス。
「正直言うと、少し心配だよ。パパを治す為に魔法の勉強もしたいのに、国政をしながらできるのかな。それに、私はまだ若いし…」
「若くないだろ」
ルーカスの言葉にカチンとくるアタナシア。
「私はまだ15歳なの。子供だよ!みんなが子供扱いするから子供のように振る舞うの!」
「頑張ってるのは分かるけど、そんなに頑張る必要無いんじゃないの?」
ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべて言います。
「好きにやればいいんだよ。お前だけなんだから。癪に障ったら打ちのめしてやれ」
ルーカスのぶっきらぼうな励ましに元気付けられたアタナシアは、会場へ向かうのでした。
議論開始
「アタナシア・デイ・エルジェア・オベリア皇女さまのご入場です」
堂々と足を踏み入れるアタナシア。
睨むように見つめるロジャー。
その他貴族etc…
「オベリアの星・アタナシア姫様にご挨拶申し上げます」
会場に居た人々一同は胸に手を当て一礼をします。
その光景にプレッシャーを感じつつも、お座りくださいと言うアタナシア。
パパはいつもこの重圧に耐えてるの?
「急にも関わらず、本日はお集まりありがとうございます」
皇帝の席に座るアタナシア。
その傍にはフィリックスが控えています。
「話し合いをしたい事があり、今回皆さまをお呼びしました」
堂々と発言を始めるアタナシア。
その内容は、
クロードは民の生活を良くするために日々激務に追われ、心身ともに疲れてしまった。その為、彼の代わりにアタナシアが代理を務めたいとの内容です。
「皇帝代理人となるために、あなた達に承認して欲しいです」
配られた書類に各々目を通す貴族達。
「形式だけなのは承知しています。しかし…」
「失礼します」
アタナシアの言葉を遮ったのは、レッドフォード家のカリオ公子。反皇帝派の人物です。
皆の視線が集まる中、薄ら笑いを浮かべてに話を始めます。
「ここ最近、噂で聞いたのですが…」
(正式な場で、皇族である私の言葉を遮った!?)
皆の前で私を見下すなんて…
私が幼い姫だから?
アタナシアは怒ると、クロードの様に冷徹な表情を浮かべます。
「私はあなたに発言の許可を与えていません」
アタナシアの言葉に一同、どよめきます。
「この会議で何かを言いたければ…手を挙げて、正式に許可を求めてください」
その対応に、各貴族は感心して署名を行います。
カリオ公子はバツが悪そうな顔をし、言い過ぎたのでお許し下さいと言います。
そして、黙って手を挙げるロジャー。
その顔はやはり虚ろで、しかも魔力で無理やり挙げられているように見えます。
「恐れ入りますが…。陛下の姿がお見えにならないのはなぜですか?」
「「!?」」
その言葉にざわめく一同。
しかし、ロジャーはそんなの気にせず言葉を続けます。
「招集して皆を悩ませずとも、勅許でも良かったのではないでしょうか」
何言ってんだこいつ、という目で見る貴族の方々。
「陛下が体調不良だという噂は本当ですか?」
アルフィアス公爵は正気を失ったの?
愕然とするアタナシア。
86話感想
ジェニットもシロおじさんの様子がおかしい事に気が付いたみたいです。結局、話って何だったんでしょうね??
ルーカスの不器用な優しさに尊さを感じます。ルーカスの出番増やしてくれないかな。。
アタナシアは何でも似合いますね!シロおじさん、正気に戻る日は来るのかな??
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